2.11 THE NEW BEGINNING in OSAKA 感想
さて、1週間以上空いてしまったため、今更感はぬぐえませんが感想をば。
第1試合 ライガー&小島&天山 VS TAKA&飯塚&みのる
飯塚さん引退興行前の最終試合。
天山が友情タッグ復活を試みてきた流れがある中での試合結果は、飯塚の天山に対するイス攻撃で反則裁定。
第1試合としても、ストーリー的にも個人的には面白かった。
特に最期のシーン。イスを掲げたみのるから飯塚さんがイスを奪って『おっ!?』と思わせてからの、天山へのイス攻撃。
いいですねぇw
飯塚さんは最期までこのままいくのでしょうか?
11日の試合後には「こうなったら後楽園(ホール)で無理やりカード組んでもろて、地獄落としたる。友情なんかクソ食らえや。最後にがっちり地獄に落としたる」とまで言っていた天山が、このツィート↓
今日もアカンかった……
— 天山 広吉 (@TENZAN323) February 11, 2019
一瞬、助けてくれたかと思って振り向いた瞬間、どついてきやがった……
もう何をどうしようが無理。
友情タッグTシャツまでビリビリに破きやがって……
ただ、このまま終わんのもアレやし諦めてたまるか‼️
やっぱりもうアソコに行くしかないかもな……
さらにその後、SNS上で天山とタイチが【等々力の祠】ネタでやり取りをしておりまして、話題になっておりました。
そんなにムキになるってことは、やっぱりあの渓谷のどこかにあるんやろ?
— 天山 広吉 (@TENZAN323) February 13, 2019
ヒントをくれてありがとな! https://t.co/vJsCuxJ6Eg
鎖で繋ながれた謎の黒い箱か………… https://t.co/VbwTKNpNI5
— 天山 広吉 (@TENZAN323) February 13, 2019
天山は【等々力の祠】ネタ続行中。
今朝、衝撃的な夢をみて目が覚めた。
— 天山 広吉 (@TENZAN323) February 18, 2019
例の渓谷で日が沈み闇のなかを彷徨っているところに、白装束を着たあの飯塚高史が宙に浮きながらもの凄い形相で追いかけて来て、『お前の命はあともう少しだ……』と、予告してそのまま去っていくというなんとも恐ろしい夢で覚めました……
この話、実話です…
いや、マジでこんな感じで追いかけられてヤバいと思いましたよ……
— 天山 広吉 (@TENZAN323) February 18, 2019
今まで見た夢の中でこんなに不気味な夢は初めてでした……
もうあの等々力渓谷には近づかない方が良いのかもしれない…… https://t.co/oBPsaK2QFp
さて、どうなるのか?
2.21 後楽園ホール NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念大会~に期待ですね。
第2試合 SANADA&EVIL VS 吉田&海野
現IWGPタッグ王者の2人がヤングライオン2人を迎え撃つ試合。
タッグ王者の2人が若手2人に差の違いを分からせ、プロレスを教える感じ。
若手同士の活きのいい試合も大好きなんですが、こういう感じの組み合わせもいいですな。
大勢の観客の前で現在の力を思う存分出せる試合としては、吉田&海野の2人にとっていい経験になったと思います。
試合のほとんどはオーソドックスないわゆる基本技の応酬でしたが、EVILが思った以上に若手の技を受けてあげており、いい先輩だなぁと思ってしまったw
当たり前ですが力量の差は圧倒的。
でも、いい試合でした。
第3試合 鷹木&BUSHI&内藤 VS デスペ&金丸&タイチ
L・I・J VS 鈴木軍の試合。
いつものごとく鈴木軍の奇襲で試合開始。
最期のL・I・J の連携は特に見事でした。
金丸の受けを楽しみに観ると、もっと面白く感じられる試合かも?
試合後に3KのSHO&YOHが挑戦表明もこれはイマイチ。
唐突感がぬぐえないのと、タイミングが悪い。
鷹木&BUSHIが花道に戻って半ば進んだところで出てきても、遅い。
例えば、試合途中あたりから放送席なり、最前列なりに陣取って、『何かやるぞ』感を不敵に演出して、試合後内藤がリングを後にした時点くらいで、リング上で撮影に応じている2人に襲い掛かるくらいでないと…
会場では当日と同じくブーイングをもらうことにはなるでしょうが、ブーイングの質は多少なりとも変わったはず。
タッグチャンピオン&スーパージュニア・タッグリーグ優勝と経歴は充分なはずなんだけど、なんでか軽い。説得力が少ない。
まだ、若手なんだという意識が強いのかな?
期待はしているので、早く納得させてください。
そうしないと現ヤングライオンに追い抜かれることになりかねない。
第4試合 YOSHIHASHI&本間 VS チューズ&YJR
一部ネット上で『試合結果の予想がつかない』と話題になっていた試合。
結果はB.C.の勝利。
最後の合体技からのファイナルカット→パッケージドライバーの流れはなかなか◎。
特に試合を決めたチューズのパッケージドライバーは持ち上げてからの滞空時間で説得力がマシマシ。
腹さえどうにかしたらそんなに時間をかけずにTOP戦線に行っても面白いかもしれん。
第5試合前
飯伏登場!!
ここまでで、一番だったのではと思える歓声。
「ボクは新日本プロレスに残ります!そして、来月『NEW JAPAN CUP』で復帰します!」
この言葉に応える大 飯伏コール。
個人的には飯伏のAEW行きはない(AEWに参戦するにしても新日本を通して)と踏んでいたのでそこまでのサプライズ感はなかったのですが、それでも本人が直接リング上で表明するというインパクトはすごくありました。
飯伏退団を不安視していたファンの方々にとってはいいプレゼントになったことと思います。
第5試合 矢野&真壁 VS ロア&タマ
”グッドガイ”を返上し”グッドバッドガイ”に変貌したタマちゃん。
動きに切れがあっていいですねぇ。
ただ、客席の女性ものと思われるカバンの中身をぶちまけるのはちょっといただけない。
もし、見られてまずいものが入っていたり、壊れ物が入っていたらいろいろ面倒ですしね。
タマちゃんのファンなら喜ぶかもしれませんがw
ロアとのタッグで王座挑戦を表明してますが、個人的にはタマちゃんのシングルプレイヤーとして上を目指してほしいと思っています。
いつも以上に働いていた矢野の動きも良かった。(失礼)
ラスト前の急所攻撃まではいい感じでしたが、邪道の介入に気をとられてしまいタマちゃんの竹刀攻撃の餌食に。
これで3カウント。
今後どういったストーリー展開を見せるのか楽しみです。
第6試合 田口 VS 石森(c)
SNS上や、試合後のコメント、さらには試合中の挑発など、ここまで様々なやり取りをして注目を煽ってきました。
L・I・Jのヒロムが否定しつつも『元・天才』『現・変態』と評した田口の魅力がいかんなく発揮された試合。
高橋ヒロム「オ~~イ、田口さ~ん! 俺は! アンタのプロレスが! 大好きだ~~~!!(中略/田口の攻略ページを読みながら) …『元・天才』『現・変態』。間違った。アイツは、いまも昔も、ずっと……変態だよ!(※場内爆笑&大拍手) 」https://t.co/JJ3wk9AmdF #njpw #njbosj pic.twitter.com/WmKqR5xbLs
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) May 28, 2018
当然ではありますが、プロレスってのは片方の選手だけが光るものではなく、相手がいて初めて試合が成り立ちます。
石森もチャンピオンとして受けて立っただけでなく、黒歴史として対応していたキープ・オン・ジャーニーを踊り返すという反撃もありました。
大爆笑でしたw
んで、その攻撃(?)に悔しがった田口が、ケツ攻撃も迎撃され、通用しないとみるとそれまでのいつもの戦法から切り替えて、うまい田口の引き出しを開けてきました。
それを受け切って上回っての石森の勝利。
さらに試合後石森がほぼ無言でライガーを次期挑戦者に指名。
「お前、後悔するよ。あんまり大人をからかうもんじゃない。坊主、お前が逆指名するなら俺はいつでも、どこでもベルトをもらいに行くよ」
ライガーかっこいい。
この時点で文句なしなのですが、試合後の田口のコメントもらしさ満点。
田口「(※コメントブースへ倒れ込み、息を荒くして)ハアハアハアハア…。ダメか……。69が…69がお似合いか……。チャンピオンが、黒歴史とやらを、乗り越えられちゃ勝てません。勝ち戦も(負ける)…。ちょっと(石森に)“免疫”つけすぎちゃったかもしれない。クソ…。気が向いたら、“仙台セーラー・ボーイズ”やりましょう」
落ちまでちゃんとつけてきました。
こういうところも好きなんですよw
第7試合 オカダ VS ファレ
最近負けが込んでいるイメージのあるオカダが復活の狼煙を上げるかどうかの試合。
珍しくゴング前にオカダが仕掛ける。
試合はオカダがファレのパワーと重量に挑んでいくような展開。
新日で最大の身体を活かしたパワフルな攻めでファレが押し込むも、この試合こだわっていたボディスラムに成功。
その後バッドラックフォールの体勢に何度か入られる窮地を脱するも、自らのエルボーがレフェリーに誤爆し、YJRとチューズの介入を許す展開に。
ここでYOSHIHASHIがオカダの救出にリングイン。
YJRとチューズを排除し、オカダを試合ラストまでリングサイドで鼓舞しました。
試合はレインメーカーでオカダの勝利。
ファレの強さも出ましたし、レインメーカーがシングルで久々に決まる気持ちのいい終わり方でもあったんですが、個人的にはYOSHIHASHIが持って行っちゃった試合かなと。
2018.9.23 DESTRUCTION in KOBEでの転倒→ケガ→休場→復帰から、ここにきての同じシチュエーションでリングイン成功。
一つの通過儀礼だったのかなと思います。
これからYOSHIHASHIのストーリーがどう組まれるのか期待ですね。
第8試合 棚橋(c) VS ジェイ
IWGPヘビー級選手権試合
まずは試合結果から。
棚橋敗退・ジェイ勝利。
ジェイのIWGP初戴冠です。
大阪での久々のアンハッピーエンドではないでしょうか?
ジェイのここまでの戦績はIWGP戴冠にふさわしいものに思えます。
オカダのレインメーカーショックと言われているIWGP初戴冠時よりも説得力があるはずです。
でも、今回のスイッチブレードショックともいえるこの状態にはまだ納得いかないものがあります。
棚橋の敗戦は納得の感はあります。
ジェイの戴冠に納得しきれない自分がいるんです。
頭ではジェイの良さもわかっているはずですし、あの若さであのヒールをこなす才能も素晴らしいと思うんですよね。
あえて言えば、飛び技とかがほとんどないところぐらいですが、そんなものはなくてもいい試合をすればいいんです。
2018.9.23 DESTRUCTION in KOBEでのYOSHIHASHIの転倒&ケガのアクシデントに対しても、うまくアドリブをこなしたところとかすごいなと思うんですけどね。
自分でもいまいち表現が難しいところですが、納得いっていない所としては以下のような部分かと。
- 外道さんいらない。特に試合中の介入はいらない。
- IWGP王者及び挑戦者なら反則技はまだしも凶器の使用はどうなのか?
- 別に長幼の序を重んじるというわけではないが、対戦相手へのリスペクトをもうちょっと表に出してもいいのではないか。
1の外道さんについて、せめて試合中は、いや、選手権試合中はおとなしくしていてほしかった。
2に関しては、歴代王者でもそういうことをする人はいましたし、しょうがない部分ではあるのかなとも思いますが、、、。
3の対戦相手へのリスペクトをもうちょっと出してほしいという部分はでかいなぁ。
対戦相手を煽るなとか、小馬鹿にするなとは言わないけれども、いつまでも俺様キャラだと最初はついていたファンも離れてしまうんじゃないかと危惧してしまう。
個人的にはプロレスって大人のヒーローショーだとも思ってるんですね。
そんなわけでヒーローが最後に勝つ=ハッピーエンドを望んでいるわけです。
金払ってアンハッピーエンドを見たいわけじゃない。
とはいえ一会場の一大会だけをみて、どうのこうのいうわけにいかないことも十分承知しています。
プロレスはストーリーを楽しむものでもあり、より深くはまった人なら、プロレスのまとめサイトや色々な方々が発信しておられるプロレスブログを読んだり、選手のSNSをチェックしたり、バックボーンとなる過去のいきさつや選手同士の因縁を調べたり、現在のケガの状況なども把握しておられることと思います。
大きな区切りの試合までの流れを楽しむことで感情移入もしやすくなりますしね。
そういった部分を鑑みると、今回の大阪大会は壮大な前振りの大会だったのかなと邪推してしまいます。
大会前には、内藤のNJC参加希望&ICベルト保持者としてIWGPベルト挑戦発言。
第5試合前の飯伏の残留及びNJCでの復帰宣言。
第7試合後のオカダのバックステージコメント。
そして、メインでのジェイの初戴冠。
ジェイ包囲網というわけではないのでしょうが、そういった様相を呈しているのかなとも思えます。
今後の流れに注目です。
<以下、蛇足>
…ただねぇ、これが現役選手ならファレやアーチャー、スミスjr.だったら納得なんだけど、ジェイにはまだ『圧倒的何か』という部分が足りない気がしています。
過去の新日本に参戦したレスラーで言えば、ノートンとかバーナードも圧倒的感はあったなぁ。
身体が大きいっていうのもレスラーの才能の一つではあるんですが、現在のジェイのストーリー展開を進めるんだったら、上記のようなタイプの方が自分は納得しやすかったかな?
やはり大きい区切りの試合で、いくつか負けを経験して、それをばねにして相手を打ち負かす。こういった展開が若手レスラーの進む王道なのかなぁとも思ったりして。
今回の初戴冠は、新日本プロレスが中邑やオカダと比して同じくらいの期待をジェイに持っているともいえるんですが、もうちょっとどうにかできなかったかなぁと思う次第。