1.29 Road to THE NEW BEGINNING 第7試合 感想
本日、Road to THE NEW BEGINNING 1.29後楽園ホール大会が行われました。
今大会のメインは第7試合の新日本KUSHIDAのラストマッチ。
対棚橋戦です。
この試合の感想を書こうかと思います。
当ブログの記事内でも書いたKUSHIDAの新日本ラストマッチがついに行われました。
前日の試合後に棚橋は、
『俺は、いつも、見送る側だから、見送られる方の気持ちは、正直分かりません。だから、何が理想的な送り出しなのかも、分かりません。(※しばし沈黙)……どうなるかな。型にハマったことが嫌いなんでね。爽やかに、送り出す? そんな気持ちサラサラないと思うよ。だから明日は……ぶっ潰します!』
とのコメントをバックステージで発していました。
どういう試合運びになるのか楽しみにしていました。
試合はいつもの棚橋の戦い方ではなく、また、KUSHIDAの戦い方もいつものような流れではないものでした。
とはいえ、棚橋はいかにKUSHIDAの左足を殺すかという所謂足攻めを主体にして戦い、KUSHIDAはいかに棚橋の腕を殺すかという攻めを主体にしていました。
その部分だけ見るといつも通りなんですが、何と言うかいつもと違った感じがしたんです。
自分の気のせいかもしれませんが、
・ジュニアVSヘビーという構図からのジュニアなりの攻め。
・団体最高峰のベルト所持者のチャンピオンたる受けと攻め。
・これまで培ってきたお互いのプロレスをぶつけ合う様。
そういったものが垣間見えた気がしました。
グラウンドでの攻防が多く、飛んだり跳ねたりするプロレスが好きな方には物足りない面もあったのかなと思いもしますが、個人的には好きな攻防でした。
勝手な思い込みかもしれませんが、本当は棚橋がやりたかったプロレスって、こんな型なのかななんて思ったりしながら観ていました。
試合は大KUSHIDAコールの中行われ、あまりの厳しい棚橋の攻めに対してブーイングも起こる状況。
それでもお互いのフィニッシュホールドを出し合い、最終的には棚橋に軍配が上がりました。
普通の壮行試合ならば、試合後にリング中央で、勝者棚橋が敗者KUSHIDAの手を挙げて会場全体の拍手の中ハッピーエンドという流れなんでしょうが、そうはなりませんでした。
試合後、リングに乱入してきたジェイ・ホワイトが棚橋に対して攻撃。
更に椅子を使ってリングに倒れている棚橋の痛めている足をさらに攻撃と、会場内大ブーイング+帰れコールが起こりました。
実況席も『あり得ない』とコメントするほど。
ジェイ&外道が退散した後に、リングサイドでKUSHIDAが棚橋に握手を求め、棚橋がそれに応じ、その後若手選手に肩を借りつつ棚橋が退場していきました。
KUSHIDAは1人リングに上がりお客さんに挨拶。その中で棚橋選手に感謝も述べました。
KUSHIDAがリング上で最後に選んだ言葉は、
『行ってきます』
次のリングがどこということはまだ正式発表はないですが、どこのリングであっても頑張ってほしいですし、期待しています。
ライガーが解説席で若干ネタバレをしてましたがご愛敬。
次の場所で世界を見て、世界のKUSHIDAとなってほしいですね。
『行ってきます』ということは帰る場所がある人が言う言葉。
どうなるかはわかりませんが、いつか凱旋帰国してほしいものです。